こんにちは。ひととせ(hitotose888)です。
みなさんお仕事お疲れ様です。
私は副業でブロガーをしていますが、本業はIT営業の管理職です。
管理職になって丸一年が経過し、振り返りも兼ねて私の経験をお話したいと思います。
「こんな話もあるんだな〜」と興味本位で読んでいただいたり、
年上の部下を持ったときの参考になれば嬉しいです。
社会人2年目で管理職になったワケ
当時の状況
どうして配属6ヶ月で私がリーダになったのか、当時の状況を簡単にお話します。
5人のチーム
私がリーダーになる前は、全部で5人のチームでした。
実務に関わらない責任者を除くと、リーダー含め4人の営業マンがいます。
エリアごとに営業範囲が別れており、ちょうど良い人数でした。
5人のチーム
- 責任者(正社員):責任者ではあるが、実務には関わらない。
- リーダー(契約社員):ベテラン。
- 私(正社員):社会人2年目で今の部署に異動。配属されて6ヶ月目。
- 営業(契約社員):50代、転職で入って2年目
- 営業(契約社員):50代、転職で入って半年
前任リーダーの急な退職
とある事情で急遽リーダーの退職が決まり、大慌てで次のリーダーを決めることになりました。
もともと私はリーダー候補の正社員として配属されていましたが、
1〜2年は営業として勉強する予定でした。
他の営業マンは管理職を絶対にやりたくないとのことで、リーダー候補だった私が任されることに。
急な退職だったので引き継ぎゼロの手探り状態でスタートしました。
前任リーダーのお客さんは、共有フォルダの資料やメールのやり取りからなんとか探してすすめる事に。
リーダーとしての仕事
リーダーはいわゆる課長のようなポジションです。
チームの方針を決めて、メンバーの業務を支援・管理しながら、目標を達成させる。
これまでは自分のことで精一杯だった私。
自分にリーダーなんて務まるだろうか…
部下と上手くやれるのだろうか…
入社2年目のペーペーには、全く未知の業務で不安だらけでした。

管理職の苦悩
年上部下とどう接したらいい?
急に上司になっちゃった
入社2年目で急に管理職となりましたが、正直どう接したらいいのかすら分かりませんでした。
これまで部下はおろか、後輩すらいなかったので自分は一番下っ端という意識しかありません。
それに、昨日までは同じ営業マンで横並びの関係でしたが、急に上司になりました。
年上の二人に上司っぽくするのも変だけど、今までと同じで良いのかも分からない。
私も部下も互いに距離感をつかめずギクシャクした雰囲気になりました。
仕事の相談してくれるかなぁ?
私がリーダーになると決まったとき、メンバーの二人は不安そうな顔でした。
分かります。だって私も不安だから…
とはいえ、仕事はしなくちゃいけません。
リーダーの大事な仕事に「部下の相談にのる」があります。
営業マンが入手したお客さんの情報や課題を元に、提案や情報提供をするのですが、
リーダーと一緒に考えることが多いです。
前任者のように、気軽に相談してもらえるか心配でした。
他にも気になっていたのが、相談を受けている時に自分が偉そうに振る舞わないかです。
あれこれ部下に指図した結果嫌がられて、相談をしてくれなくなるのを一番心配していました。
仕事の量もレベルも上がる
リーダーの仕事・営業マンの仕事
前任リーダーの退職が急だったので、人員の補充がなく一人減った状態でした。
なので私はこれまでの営業マンの仕事に加え、リーダー業務もしなければならなくなりました。
営業マンとしても、ようやく半年経って慣れてきた頃でした。
それに部下の管理やサポート、社内調整の窓口、定例会議の資料作成など仕事はドンと増えました。
営業マンとリーダーの仕事をざっと紹介します。
営業マンの仕事(お客様へ訪問して売上を作る)
- アポ取り
- 営業(商談)
- 移動
- 日報作成
- 提案書作成
リーダーの仕事(チームの管理、部下の育成、社内調整)
- チームの戦略立案
- チーム全体の案件の把握、進捗管理
- 部下と提案内容を考える
- 社内の調整部門
- 定例会での報告資料作成
初めてのリーダー業務は、周りに質問や確認をしながら進めるので、作業時間も長くかかります。
体感で仕事量が3倍になった感じで、仕事に追われる日々が続きました。
そんな時、一本の動画に出会いとても参考になったのでご紹介します。
アウトラインを作って仕事効率を高めよう
「まこなり社長 仕事が遅い人の「やっていること」トップ3」
ここで紹介されている「アウトラインを作る」を真似したら、仕事のスピードが格段に上がりました。
簡単に説明すると、仕事を始める時にすぐ取り掛かるのではなく、進め方の大枠を決めてから始める方法です。
例えば、上司から資料作成を依頼された時、こういったアウトラインを作ります。
- アウトラインの合意を取る
- 仮説を立てる
- フィードバックをもらう
- 資料に載せる情報を集める
- 目次とタイトルを作る
- フィードバックをもらう
- 本文など詳細を作る
- フィードバックをもらう
- デザインを整える
- 完成
こうすることで上司に見せて「全然お願いしてたのと違う!」となりませんし、
無駄な作り直しの時間がなく、クオリティの高い資料を作れます。
チームの成果を出せ!
自分が頑張るだけじゃダメ
営業マンの時は、自分のノルマを達成することしか考えていませんでした。
厳しい状況でも自分が頑張ればなんとかなる、そんな考え方でした。
ですが、リーダーはチーム全体・各メンバーの個人ノルマ両方を達成しなければなりません。
他人のノルマを達成させる、これが難しい。
自分がどんなにやる気が合ったとしても、相手にその気がなければ意味がありません。
やる気があっても、能力や知識不足で思った通りの成果がでないこともあります。
人を動かすことがいかに難しいか実感しました。
部下と一緒に頑張るスタンス
私には経験も実績も足りませんでした。
部下に正解を教えることや指示することはできません。
自分の意見を押し付けるのではなく、一緒にどうすべきか考えるようにしました。
部下も正解を教えてもらうのではなく、自分で考える必要があるので勉強にもなります。
私自身、部下二人分の案件を自分ごととして考えるので、三人分の学びがありました。
年下管理職の心がけ
リーダーになった当初は、お互いの距離感がつかめずギクシャクした期間もありました。
そんななかでも、部下との接し方で心がけたことが3つあります。
上司である前に人として信頼される
上司や部下という立場はありますが、根本的には人と人とのかかわり合いです。
上司として認められる前に、まずは人として信頼されるべきです。
私は3つのことを守るよう、自分に誓っていました。
- 約束を守る
- 誠実である
- 感謝を伝える
約束を守る
約束を守れない人は信頼できませんよね。
仕事では小さな約束がたくさん有ります。
あの仕事やっときます。この件はあの人に伝えておきますね。それは分からないから調べておきます。
小さな約束が積み重なって信頼はできていきます。
リーダーになれば約束の数も増えました。
それを一つ一つしっかりと守るようにしました。
誠実である
相手を大事な存在と思っているからこそ、誠実でいられるものです。
嘘を言わない、相手を認めるなどは誠実さが分かりやすいですが、私はむしろ小さいことこそ大事だと思います。
特に意識していたのは、部下の相談に乗る時です。
私がこんなことを心がけていました。
- 相手に身体を向ける
- 相手の目を見る
- 話しに合わせて相槌や返事をする
- 他のことをせず話に集中する
- 悩みや質問にはしっかり答える
忙しいとついつい作業をしながら聞いてしまったり、曖昧な返事だけだったりしないよう気をつけたいと思います。
感謝を伝える
ちょっとしか時に感謝のタイミングは溢れています。
エレベーターのドアを開けて待ってくれる、荷物を運んでくれる、相談に乗ってくれる。
感謝を伝えられることがあれば、必ず「ありがとう」と伝えるようにしました。
人から感謝されて悪い気になる人はいませんよね。
自分が嬉しいと思うのなら、ぜひ相手にも伝えて上げましょう。
部下をたてる
人生経験や社会人歴は部下の方が上です。
自分が上司だからといって偉そうにしたら、相手はいい気分はしないでしょう。
もし自分のほうが仕事ができると自信を持っていても、驕った態度はNGです。
部下から仕事の相談を受けたときには、チーム全員で考えるようにしていました。
一人の相談を全員で考えて、他の営業マンから意見が出たら尊重します。
どんどん深堀りして良いアイディアだったら「流石です!」と認めてあげる。
自分よがりの意見を押し付けるのではなく、部下の意見をたてることで、部下も満足感を感じてもらえます。
もし自分の意見と食い違っていても、否定せずに理由を尋ねます。
自分が気づいていなかった部分があるかもしれませんし、
お互いの意見をあわせてより良いアイディアになるかもしれません。
役に立つ存在になる
リーダーとして部下から認められるには、やはり強みを活かして役立つ存在でないといけません。
「いい人なんだけど頼りがいないよね…」と言われる残念な上司にはなりたくないですよね。
私は自分の強みを3つ考えて、部下やチームに貢献できるように取り組みました。
スキル:論理的思考
私は論理的に物事を考えるのが得意です。
お客さんの漠然とした要望や、上司のわかりにくい指示。
これらを分解することで、お客さんに刺さる提案を考えたり、上司が納得する成果物を提出したりできます。
このスキルを活かすことで、部下の相談にも的確な回答ができました。
また、難しい提案書やメールなども論理的に分かりやすいものを作れるようにサポートして、
部下が一人で考えるよりも良くなるようにできました。
知識:IT情報、商材知識
配属されてから、情報収集と勉強は欠かしませんでした。
集めた情報は共有フォルダに整理して保存しているので、必要な情報があればすぐに取り出せます。
情報を積極的に開示することで、営業に役立つ情報を教えることができました。
お客さんから5Gに興味あるって聞いたんですよ。
営業に活かせるネタってないですか?
うちでも5Gの実験やってるらしいよ。
興味あるなら資料まとめるから次の商談で話しみたら?
こんな新サービスを聞いたんですけどうちでもありませんか?
それならうちでも似たようなサービスやってるよ。
比較したメリット・デメリットはこんな感じ
人格:温厚で人当たりがいい
自分で言うのも恥ずかしいですが、私は話しやすい雰囲気だと思っています。
話しかけにくい上司って、ちょっとした相談がしにくいですよね。
でもそれで提案の機会を失ったり、トラブルの元を見逃したらもったいない。
私はどんなことでも話せられるような存在になるように努めていました。
それに、イラッとすることがあっても顔に出にくいです。
部下が言いにくい報告や相談があっても、大事になってから報告されないようにしています。

1年の成果
2019年の春からリーダーになり、1年以上が過ぎました。
苦労は色々ありましたが、その分の成果も出せました。
2020年度の目標達成
年度目標を達成することができ、会社からチームで表彰されました!
目標達成が当初の予想よりはるかに早く、何度か目標が再設定されましたが、それでもなんとか達成できました。
当初目標:上期で達成
→目標が2倍に再設定
2倍目標:下期の3ヶ月目で達成
→目標が1.5倍(当初の3倍)に再設定
3倍目標:年度末ぎりぎりに達成
この成果は私一人ではなく、チーム全員が努力した結果です。
大変だった1年ですが、みんなで笑って終えられたことを嬉しく思っています。
チームの雰囲気改善
実は、前任リーダーとメンバーの一人が上手くいっていませんでした。
お互い最低限のことしか話さない関係性でした。
部下は相談ができないので、一人で困っていましたし、
リーダーも部下の支援ができないので、ノルマ達成に困っていました。
自分がリーダーとなってからは、上司・部下やメンバー間が気軽に話せるようにしました。
仕事で困ったことがあれば愚痴レベルで話すようになり、本人は周りに話せてスッキリ。
周囲は解決策を考えたり、トラブルの早期発見ができるようになり安心。
お互いが気持ちよく仕事ができるようになりました。
リーダーとしての課題
業務指示の出し方
ずっと悩んでいるのが、年上の部下へ業務指示が出せないことです。
やらなければならないことがあっても、お願いレベルになってしまい強制力が弱いです。
対策として、依頼するときには3点セットで伝えようと思っています。
- 指示の目的 どうしてその行動が必要なのか
- 望まれる成果 その行動で何が起きるのか
- 自分へのメリット その行動で自分が得られるメリットはなにか
これで完璧とは言えないので、徐々に改良して行こうと思います。
より上の目標へ
今年は去年より更に目標が高く設定されました。
去年と同じやり方では、きっと達成できないでしょう。
私だけでなく、メンバーにも努力・成長が必要になります。
チーム全員が目標に向かって進めるように、引っ張っていかなければなりません。
これからチームに良い変革をもたらすのが私の課題です。
まとめ
社会人2年目で、急に管理職を任されました。
最初は様々苦労もあり、本当に大変な時期でした。
ですが工夫や努力の結果、チームでの地位も確立できましたし、
なによりチームがより良い関係を構築できて、成果にも繋がりました。
これからの課題もありますが、頑張っていこうと思います!
以上、ひととせ(@hitotose888)でした。
ツイッターもやっているので、ぜひフォローお願いします!